ケーススタディ(中学生版)

ケーススタディ1……中1A君の場合

 中1のA君は、小学5年生で入塾。その時、学校の成績は、3段階の一番良いところに○が5個。一番低いところに○が一つ、後はすべて真ん中の「ふつう」の成績でした。塾では、小学5年生でどんぐり問題(算数の文章題)と国語の読解問題を中心に行い、小6からは中1の英語数学の予習を中心に行いました。A君は、最初は単語を覚えるのも嫌がって、なかなか進みませんでした。

 そこで、お母様に話をして協力してもらい、英語の単語を順番に覚えることにしていきました。塾では何枚かをテストで取り組み、満点になったら次にすすめます。A君は、コツがわかり、どんどん覚えてゆくことができました。すると塾オリジナルの英文法教材も、次々と進んでゆき、あっという間に中1の英文法を完成させてしまったのです。  数学は、計算だけは得意なこともあって、中1の数学も次々と終わらせてしまい、半年ほどで中3数学まで終わってしまいました。理科や社会・国語は、小学6年の3月から中1の予習を始めてゆきました。

 このようにして、迎えた中1の1学期のテストでは、テスト2週間前からほとんど理科と社会と国語に集中でき、テストは5教科ほぼ完璧にこなすことができました。このやり方で、1学期期末も2学期も行い、2学期期末テストでも、点数が落ちることなく、2学期も5教科オール5になってゆきました。

ケーススタディ2……中1B君の場合

 B君は小学校4年に入塾されました。学力はいたって普通。自分から勉強することはなく、お母さんが口うるさく言って、やっと動き出すといったお子さんでした。勉強も一つこだわることがあると、次に進めなくなることを繰り返していました。そのB君が、反抗期を迎えます。小学6年にもなると、お母さんと毎日バトルが行われていました。

 B君はますます、勉強をしなくなり、成績はなかなか伸びてきませんでした。保護者面談では、B君への関わり方で悩まれるお母様に様々なアドバイスをしてゆきました。 お母様は一つ一つそのアドバイスに耳を傾けてくださり、実行していかれました。私たちもB君と個人面談をし、なぜ勉強をするのか話をしてゆきました。

 そして、B君の将来の夢と勉強をつなげるための問いかけを行い、同時に小6の間に中学の予習を行うことの意義を伝えてゆきました。  そのB君に自発の意志が生まれたのは、中1の夏休み頃からです。B君は、勉強に手ごたえを感じ始めていました。

 そして、よい点数をとっても、今の自分の点よりも高い目標を常に持ち続けるようになったのです。それ以降、B君の日常生活は全く変わってしまいました。お母さんから言われなくても、ずっと机に向かい、親が心配するほど勉強するようになりました。

 それを半年以上、続けるうちに通知簿は5と4ばかりになり、塾でもかなり突っ込んだ質問をするようになってきました。お母さんは、「1年前と懇談で話す悩みの内容が全く変わってしまいました」と嬉しそうに話してくださっています。