将来の夢と自分の今が一つにつながる
将来の夢と自分の今が一つにつながる
新中1になる前の3月から入塾されたG君は、勉強のペースを完全につかみ、3年間、五教科オール5、中3での校内実力テストでも学年1位、市立西宮高校のグローバルサイエンス科にも難なく合格を果たしました。
中学に入って、高得点を取り、成績表にも「5」が並びだすと、「自分はできる」という侮りの気持ちが出てくる場合があります。G君の場合も、しばらくは、それが気持ちの緩みとなり、勉強にも集中できなくなっていったのです。
しかし、G君に大きな転換点が訪れました。それは、塾で毎回読んでいる伝記でした。一人の偉人の伝記を読んだ時、とても感動していくのがわかりました。毎回、感想文も書いてもらっていたのですが、そこには「こんなに試練があっても、がんばって生きている人がいる。自分は、日常のささいなことで、やらないといけないこともいやになってやめてしまう。この本の人のような生き方をしていきたい。」というような感想文を毎回書いてくれていました。
こうした日々を2~3週間続けるうちに、G君は、落ち着きを取り戻してゆきました。
もともと、将来の夢も持っていたG君でしたが、それまでは夢と現在の勉強がつながっていなかったのだと思います。それが一つにつながったのでしょうか。それによって、人との比較がめっきり少なくなりました。人にやさしくなり、謙虚さが出てきて、いつも「できる限りを尽くそう」という姿勢で、楽しみながら勉強に向かえるようになったのです。
勉強がいくらできても、中学生の多感な時期には、こうした精神的な安定や、将来の夢と自分の今の勉強が一つにつながることがどれだけ可能性を大きく引き出すことになるのことを、G君から教えてもらったように思います。