「イデア進学ゼミ」が提案する、小学生のための勉強ガイド1

1、規則正しい生活と朝型の勉強習慣をつけましょう
 私は、ぜひ、子どもたちに正しい生活習慣をつけることをお勧めしたいと思います。最近の子どもたちは夜型の生活になりやすく、夜食を摂って、テレビやゲームをして夜遅くまで起きていると子どもたちも少なくありません。文部科学省が2006 年に中学生に休日の過ごし方を尋ねたところ、第一位はなんと、睡眠不足の解消という結果になっています。
 さらに大きな問題が生活の夜型化。同じ文部科学省の調査結果では、深夜24 時以降に眠る小学4 年生が5.1%、5 年生で7.6%、6 年生で11.8%。中学1年生で35.2%、2 年生で52.5%、3 年生で64.4%となっていて、睡眠不足だけでなく、子どもの生活が完全に夜型化している実態が浮き彫りになっています。逆に、全国学力検査で毎年トップになる秋田県は「早寝・早起き・朝ご飯」という子どもたちの生活習慣が大きな要因になっていると言われています。
 ご家庭それぞれに状況が違うでしょうが、たとえば、保護者の方が今までより少し早起きしてお子さんとランニングをするというはどうでしょうか。朝6時に起きて、少し近所を一緒に走ってみる。そのあとで、朝食まで、あるいは学校に行くまで、少し勉強するなんていいかもしれません。勉強する内容は、どんなものでもいいでしょう。計算問題でも漢字でも、本読みでも、パズルでも、文章問題1問でもいいのです。親がいくつかコースを作って、そこから選ばせてあげるのもいいと思います。
ここで大切なポイントは、「親は教えこまない」ということです。あくまでも、その子が、ストレスを感じないで、夢中になるように自分で気づけるように、環境を作って差し上げることではないかと思います。
 親子でランニングをするとき、(散歩でもいいかもしれません。一緒に犬の散歩をするのでもいいでしょう。)お勧めしたいのは、お子さんの学校でのことや、昨日あったこと、いやだったこと、楽しかったこと、うれしかったこと、などじっくり聞いて差し上げてほしいのです。すると、普段聞けないことをお子さんから聞けるかもしれません。実はこんなことで困っているとか、最近算数がわからなくなってきたとか、友達と喧嘩をしてしまって気まずくなっているとか、まずその子のすべてを受けとめてあげるというのはどうでしょうか。答えは出せなくてもいいのです。大切なのは、一緒に苦しみ、一緒に喜ぶところではないかなと思います。