勉強と人生を一つに結ぶために……

勉強と人生を一つに結ぶために、
私たち大人がやるべきこと。とやってはいけないこと

小学生の難しい算数の文章題や、
中学数学の複雑な応用問題を解かせるのと、
人生で出会う様々な試練は、
本当に等しいように思っています。
当塾では子どもたちにこうした難問を解いてもらうとき、
ほとんど教えないようにしています。
子どもたちはうんうん唸って、
問題とにらめっこしています。
小学生の場合は、問題を解くことに楽しんでくれていますが、
中学生から塾に入った生徒などは、
こうした複雑な文章題に慣れていないため、
初めはすぐに、あきらめたり、
少し考えてわからなくなると怒り出したり、
すねてしまったり、人と比較して一喜一憂したり・・・
様々な反応を示します。
こうした難問に出会った時も、
子どもたちが人生における試練に出会ったときも、
同じような反応をしているのではないかと思うのです。
試練に出会う。
その時に心の中は誰もが葛藤を起こします。
けれども葛藤するにも、
否定的な葛藤(あきらめや投げやりな思い、怒りや自己満足など)と、
前向きな葛藤があるのではないかと思うのです。
前向きな葛藤は、試行錯誤をしてゆきます。
こうした試行錯誤をして、様々にやり方を考える時に、
ある時、正解にたどりつくのです。
その時に内から溢れてくる歓びはたとえようがありません。
その子だけの宝物です。そしてその歓びに味をしめると、
子どもたちは
「自分だって、すてたものじゃない。やればできるんだ」
と思うようです。
いくら時間がかかってもいいんです。
むしろ、すぐに解けてしまう問題をいくらやっても、
あまり力は付きません。
「考える価値のある問題」をじっくり丁寧に、
考える時間を持てば、思考力がついてゆくのです。
このようにして関わってゆくと
少しずつですが、子どもたちに、こらえ性ができてきます。
粘りのある子に育てたい。
そして、試練に強い子どもに育てたい。
人生の試練も勉強も、
子どもたちは自分の力で解決したがっているのです。
保護者という枠を越えて
同伴者、メンターとして
試練に立ち向かえる子どもたちを育んでいきませんか?