懇談のタイミング
懇談のタイミング
新しく入塾された子ども達が塾に入ってから2~3カ月も過ぎると、子ども達は様々な顔を見せてくれます。
私達が理解に苦しむ行動や発言をする子どももいれば、なかなか心を開いてくれなかったりする場合もあります。こんな時、私は懇談のチャンスと思って、保護者の方との個人懇談をさせていただきます。
その生徒の幼い頃からの話を聞かせていただくのです。すると、なぜそうした行動をとるのか、その生徒の心の痛みがわかってきます。
「そんな痛みをこの子は持っていたのかと思うとき、何もわからずに表面的に出会っていたことを申し訳なく思います。けれども、そんな子ども達の痛みをお母さん方から教えていただくことは、何にもまして有難いことと思っています。
そうした懇談の後、子ども達の勉強に向かう姿勢や私達との関わり等、すべてにおいて不思議と変化しているのです。教師の仕事とは、どれだけ子ども達の抱える痛みを自分の心に引き寄せられるかということかもしれないと思うこの頃です。