1学期を終えて

1学期を終えて
 1学期が終了し、子どもたちが成績表を持ってきました。中1生にしてみれば、初めての通知簿を見ることになります。当塾の今年の中1の子どもたちの特徴は、多くの生徒が英数で「5」をとり、理科・社会・国語も「5」が多かったことです。もちろん、中間テストや期末テストの点数が高かったことも大きな理由ですが、それ以上に、小学6年生から指導している「字をていねいに書くこと」「見やすいノート作り」「ノートまとめの仕方」「授業の聞き方」などを指導していたことが、とても大きかったように思います。
 通知表は、学校のテストだけでなく、ノートまとめの仕方や、授業中の発表などの評価がとても大きなウエートを占めているため、塾の生徒たちは、そうしたところも普通にできるようになってきています。
 特徴的な生徒の例で見てみましょう。
 A君は、小学4年生くらいから塾で学んでくれている生徒さんですが、小学4~5年のころは、ひたすら塾で絵や図を書いて解く、算数の文章題をし、思考力を高めてゆきました。さらに、小6では、中1の英語・数学を中心に予習し、同時に、字をていねいに書き、見やすいノートを作る、ノートのまとめ方、授業の聞き方をマスターしてゆきました。また、同時に毎回、本読みでさまざまな伝記に触れ、偉人の人生に憧れていたことや、毎回、感想文を書き続けてもらっていたこともとても大きかったように思います。
 表面的には、私たちの塾の指導方針に従って頑張ったというだけのことでしょうが、もっと内面を見てゆくと、とても大きな成長をしてゆかれていることがわかります。
A君に対して、一番私たちが驚くのは、「びくともしない重心とひたむきさ、そして友達に対するやさしさ」です。友だち思いであることと、何事にも粘りがあること。こうした力を小学生の間にできるだけ育むことが、中学になって、大きく飛躍してゆくことにつながってゆくのではないかと思います。A君以外にも、こうした力を育んでいる子どもたちがたくさんいます。小学4年から6年までの過ごし方が、中学・高校でのライフスタイルに結ばれていることを感じてなりません。